私が「物流×IT」の業界に入ったのはインターネット人口普及率が13%を超えた1998年でした。当時は、今では当たり前となった「Eコマース」の言葉も無く、宅配と言えば、カタログ通販、中元歳暮、産地直送、取寄品が中心でした。またSCMサプライチェーンマネジメントも、まだ概念的な要素が多く、具体的な手法が確立されていない時代でした。

それから26年経った今、物流業界は大きな転換期を迎えております。「2024年問題」と言われるドライバー不足、物流コストの急激な上昇は、複数の要因が絡み合った非常に難しい社会課題です。一方、物流現場に眼を向けると、一部の現場では最先端のロボティクスが導入されているものの、そこは「どんぶり勘定」の文化が根強く残り、人への依存度が高く、可視化・見える化が遅れている状況です。従来のやり方だけでは解決出来ないこれらの課題に対して、人間の意思決定を手助けする最新のITツール、人間に替わって動く新しいジャンルのソフトウェアの必要性を感じておりました。

その想いを共感出来る仲間と出会えた事で、2024年6月にアクセンチュアを卒業し、テックロジを創業致しました。私たちのコミットメントである「日本の物流業界の発展に貢献する」の想いを胸に、力強く歩んでまいります。

2024年7月

株式会社テックロジ

代表取締役社長 豊田 正雄